フカセ釣りでチヌ( クロダイ )を釣るための全遊動および半遊動の仕掛けの作り方と必要な釣り具について詳しく説明します。
当ブログの管理人が実釣で使用している2種類の仕掛けを図解にして、フカセ釣りの初心者さんでも理解しやすいように解説します。

上の写真は、フカセ釣りの仕掛けを作る時に使用する釣り具です。
フカセ釣りには 円錐ウキ・からまん棒・フロロカーボンハリス・チヌ針 の4点が最低限必要になるため事前に準備しておきましょう。
それでは、ライン( 道糸 )の選び方から順番に詳しく説明します。
最終更新日:2018年6月8日
最初に、釣り具のスピニングリールやレバーブレーキリールのスプールに巻くラインの道糸について説明します。
道糸の種類には、ナイロンライン と PEライン があり...
・ フロートタイプ
・ サスペンドタイプ
上記のタイプがあるのはご存じでしょうか?
フロートタイプの道糸は、読んで字の如く 海面に浮く タイプのラインで海面に浮くためラインメンディングの操作がしやすいのが特徴です。
しかし、風が強く吹くと...ラインが風に煽られて流されやすくなり、非常に釣りにくくなるというデメリットもあります。
ラインメンディングとは?
⇒ 簡単に説明すると ラインの管理 という意味です。
・ 投入した仕掛けを真っ直ぐに張る
・ 道糸の余計な糸フケを取る
・ 潮の流れに合わせて道糸を送る
上記のようなラインを調整する操作をまとめてラインメンディングと言います。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りシーンで必須となるラインメンディングのテクニック( 方法 )については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 必須のラインメンディング方法 」
上記の記事で詳しく紹介しています。
サスペンドタイプの「 サスペンド 」とは「 漂う 」という意味で...
⇒ 水面直下に沈んで漂う タイプのラインです。
ラインが海面の直下に沈んで漂うため風が吹いていても煽られにくく、適度にラインメンディングもしやすいのが特徴です。
海が完全に凪いでいる状態ならフロートタイプを選択するのがベストですが、状況は刻一刻と変わり現実的に厳しいためほとんどのフィールドでサスペンドタイプの道糸が有利になります。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りシーンでは、素材はナイロン製の道糸でサスペンドタイプの 2号 をリールのスプールに巻いて準備しておけば間違いないです。
釣り具に投資する予算に余裕がある方は、リールのスプールを2個用意してフロートとサスペンド両方のラインを巻いておけば完璧です。
視認性を重視した目立つカラーのラインを巻いておくのがおすすめです。
おすすめのライン( 道糸 )については...

⇒ チヌ( クロダイ )釣りのライン「 釣り糸( 道糸 )紹介と通販情報 」
上記の記事で紹介しています。
それでは、フカセ釣りの仕掛けの作り方について説明します。

上の図は、全遊動( 左 )と半遊動( 右 )のフカセ釣りの仕掛け図です。
左側の図は、軽くてシンプルな仕掛けで、マキエとサシエを潮の流れに乗せながら沈めて チヌの捕食層( タナ )を探りながら釣る のに適しています。
上層から中層や底層まですべてのタナを探れる完全フカセの仕掛けになり、私はグレとチヌ両方とも狙いたい時のフカセ釣りで使用しています。
ウキ止め糸を使用しない全遊動のフカセ釣り仕掛けは、全層釣法 や スルスル釣り と呼ばれています。
「 グレもチヌも釣りたい! 」と思っている方にオススメです。
右側の図は、狙いたいタナを任意で設定して釣りたい場合に使用する半遊動のフカセ釣り仕掛けになります。
チヌは、中層から底層を泳ぐ魚なのでガン玉などのオモリを使用して一気にサシエを狙ったタナまで落として届けます。
私の場合、水深があるフィールドなどでチヌがヒットしそうなタナを想定して釣る時や完全にボトム( 海底 )狙いの時に使用しています。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りにおける具体的なタナ( ウキ下 )の取り方およびタナの使い分け方については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 タナの取り方と有効な使い分け方 」
上記の記事で紹介しています。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りにおける半遊動と全遊動の2種類の仕掛けの詳しい選び方( 使い分け方 )については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 半遊動と全遊動の仕掛けの選び方 」
上記の記事で紹介しています。
最後にチヌ( クロダイ )のフカセ釣りの仕掛け作りに必要な釣り具とその道具の役割をまとめておきます。
このページをプリントアウトして □ の部分にレ点チェックを入れると釣り具の準備のし忘れなどを未然に防げるので、よろしければ利用してください。
□ ウキ止め糸
自分が設定したタナ( 水深 )でサシエが留まるようにウキ止め糸を使います。
※ 半遊動の仕掛けを作る時に必要です。
□ シモリ玉
ウキがウキ止め糸を通過してしまったり、サルカンやオモリなどに触れて傷付いてしまうトラブルを防止します。
※ 半遊動の仕掛けを作る時に必要です。
□ 円錐ウキ( 中通しウキ )
フカセ釣りに欠かせない必須アイテムで釣り場の状況に応じて使い分けができるように 0号・B・3B など数種類の浮力を揃えておくと臨機応変に対応できます。
円錐ウキの詳細については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 円錐ウキの選び方と浮力の使い方 」
□ からまん棒
道糸とハリスを直結で結んでいる場合にウキがハリス部分に落ちてしまうトラブルを防止したり、浅ダナではアタリを取る目印にもなります。
からまん棒の詳細については...

⇒ チヌ( クロダイ )釣り「 フカセからまん棒の種類や機能と使い方 」
□ サルカン( ヨリモドシ )
糸ヨレを軽減する効果が期待できる釣り具ですが、錘を使用しない仕掛けやガン玉を打つ場合は、道糸とハリスは直結でも構いません。
□ ガン玉
仕掛けの馴染みが悪い時に使用したり、ウキの浮力調整やサシエを早く設定したタナまで沈めて届ける役割をします。
ガン玉の詳細については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 ガン玉の使い方と打ち方や付け方 」
□ フロロカーボンハリス
良型のチヌにも十分対応できる 1.5号 を 2〜3m 使用しますが、バラシそうで不安な場合は、更に太い 1.7号 や 2号 も用意してください。
おすすめのフロロカーボンハリスについては...

⇒ 海釣りにおすすめのハリス「 フロロカーボンハリスの紹介と通販情報 」
□ チヌ針
1号〜3号 ぐらいを準備しておけば問題ないです。
おすすめのチヌ針については...

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りにおすすめのチヌ針の紹介
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りの全遊動と半遊動の仕掛けの作り方と必要な釣り具の小物についての説明は以上です。
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⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 釣り場に対応した仕掛けの作り方 」

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りの仕掛け作りの小技とコツ

⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 仕掛けの流し方のテクニック 」