チヌ( クロダイ )の紀州釣り( ダンゴ釣り )について詳しく説明します。

記事の中には、トリビア的な内容や思わず「 へぇ〜! 」と言ってしまうような内容なども含まれていますが...
紀州釣りにチャレンジしてみたい方およびチヌ( クロダイ )の釣果アップ・サイズアップをしていきたい方は参考にしてください。
◆ 紀州釣りの歴史
紀州釣りの発祥は、はるか昔の江戸時代に和歌山県の紀州藩の藩主が藩士に魚釣りを奨励したのが始まりと言われています。
紀州釣り発祥の歴史を知るとチヌ( クロダイ )は昔から私たち人間にとって身近な魚であったことが分かります。
現在は、紀州釣りという釣法が日本各地に広がり地方によって...
・ ウキダンゴ釣り
・ バクダン釣り
・ ウキダゴ釣り
などと呼ばれて楽しまれています。
◆ 紀州釣りの特徴
⇒ 米糠をベースにして作ったダンゴでサシエを包む

上の写真が実際にサシエをダンゴで包んだ状態です。
紀州釣りは、一般的なフカセ釣りなどとは異なり、少々マニアックなイメージが強い特殊な釣り方になりますが、実際にやってみると奥が深くて面白いです。
紀州釣りの最大のメリットは...

初夏から晩秋にかけて、エサ取りの小魚の活性が非常に高い時期であってもサシエが上層と中層を突破して確実に海底( ボトム )に届く有効な釣法です。
フカセ釣りなどで上層や中層にいるエサ取りの小魚に悩まされている方は、対策ができるもう1つの釣法として紀州釣りをおすすめします。

チヌ( クロダイ )の紀州釣りで使用する糠ダンゴを作る時は、集魚力を高めるためにサナギ粉や押し麦などの数種類の集魚剤を一緒に混ぜ合わせます。
少々手間が掛かりそうなイメージですが...

海水を加えるだけで手軽に使用できるダンゴの配合餌も販売されています。
集魚力を兼ね備えたダンゴがエサ取りの小魚をかわしサシエを守りながら一気に海底まで沈み同時にマキエ( コマセ )の役割も果たしてくれます。

上のイメージ図のようにマキエ( コマセ )の代わりになるダンゴとサシエが海中では同じ位置にあります。
よって、フカセ釣りでは必須になるマキエ( コマセ )とサシエを海中で同調させる高度なテクニックも不要になります。

つまり...

と言える釣法です。
フカセ釣りの他に紀州釣りも習得しておくと季節やフィールドの状況に合わせ釣法を使い分けることも可能になります。
◆ ダンゴの役割と紀州釣りの手順
STEP.1
チヌ針にオキアミなどの刺し餌を付けてからダンゴを握り、ダンゴのウエイトを利用して仕掛けを狙ったポイントに投げます。
STEP.2
サシエを上層や中層にいるエサ取りの小魚たちから守り、素早く海底のタナに届けてダンゴの集魚力と濁りでチヌ( クロダイ )をポイントに寄せます。
STEP.3
着底したダンゴが海水を吸収していき適度なタイミングで崩壊した( バラケた )ところでチヌ( クロダイ )がサシエを発見して食べます。
上記の 1 → 2 → 3 の繰り返しになります。
海底に沈むダンゴが一体どんな状況になっているのか気になる方は、紀州釣りの名手永易啓裕さんが出演している...

⇒ チヌ紀州釣りREAL DVD 永易啓裕
上記の DVD を見ると面白いです。
リアルな海中映像が収録されているので、ダンゴの周りで起こる出来事がわかる興味深い内容になっています。
映像の方は、かなりマニアックな内容ですが( 笑 )
◆ 紀州釣りに最適な海底の条件
チヌ( クロダイ )の紀州釣りは、ポイントになる釣り場を選択する時に注意しなければならない点もあります。
ダンゴを着底させる必要があり、設定するタナは常に海底になるため...
・ 海底がフラットな釣り場
・ 海底が完全に砂地の状態の釣り場
・ 海底が砂地かつ根が点在している釣り場
上記のいずれかの条件を満たす釣り場が好条件です。
◆ 紀州釣りのレベルアップに必要なこと
紀州釣りの実釣でチヌ( クロダイ )の釣果アップおよびサイズアップさせて上級者にレベルアップしていくためには...
1. チヌ( クロダイ )の特徴を踏まえて適切な釣行計画を立てる
2. 釣行時期に合わせてダンゴの配合( 集魚力 )を調整する
3. サシエを使い分けて適切なエサ取り対策を行う
4. 自身の釣果記録を比較検証してベストな釣り場を選ぶ
上記の4つの戦略を練って実践する必要があります。

⇒「 チヌ( 黒鯛 )の紀州釣り 」カテゴリー
当ブログでは、紀州釣りカテゴリーを設置して初心者さん・中級者さん・上級者さん釣り師の方のレベルに合わせた個別の記事を公開しています。
一方で、紀州釣りの初心者さんでも効率よくチヌ( クロダイ )の釣果アップおよびサイズアップをさせていき...

という志の強い釣り師の方は、紀州釣りの上級者になるためのマニュアルを読んでノウハウとテクニックを習得そして実践していくことが一番の近道になります。
当ブログでは、マニュアルもご用意しています。

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