サビキ釣りなどで釣った小サバや小アジを使用して作る魚料理レシピを紹介します。
小サバや小アジに限らず、他の魚で代用することも可能です。
小魚の捌き方や美味しい食べ方を知りたい方はもちろん、いっぱい釣ったけど調理方法に悩んでいる方などの参考になれば幸いです。

上の写真は、私が釣った小サバや小アジで作ったフライ料理です。
小さい魚を何匹も捌くのは大変で時間と手間が掛かりますが、ちゃんと調理すれば美味しい夕食のおかずに大変身します。
旦那様が釣り好きという主婦の方は、釣ってお土産に持ち帰った魚たちを美味しく調理して食べさせてあげてください。
それでは、小サバと小アジの捌き方と料理の作り方を順番に紹介します。
◆ 目 次
1. 魚の捌き方
2. サバフライ( アジフライ )と骨せんべい
3. サバの竜田揚げ
今回は、上記の3品の料理を紹介します。

上の写真の魚は、今回の魚料理の主役「 小サバ 」と「 小アジ 」です。
釣りたての新鮮な魚なので、魚体や目の色も澄んでいて綺麗です。
サバと言えば、〆サバ・塩焼き・煮付け・味噌煮 などに調理して食べると美味しい魚ですが、小型のサバに関しては身の脂肪分が少ないので、油を使用する揚げ物などの料理の方が向いています。
1. 魚の捌き方

上の写真のように出刃包丁などを使用して魚の頭を切り落とし、内臓を綺麗に取り除きます。
アジを下処理する場合は、尻尾付近にある棘のような硬い鱗( ぜいご )の部分も包丁で削いでしまいましょう。
小サバや小アジなどの小さな青魚は 鮮度が落ちやすい ので、内臓はなるべく釣ったその日のうちに処理してください。
傷みやすい内臓を先に処理しておけば、冷蔵庫で数日保管することも可能です。
釣ってから何も処理しない状態で冷蔵庫に長時間保管したままにしておくと、鮮度が落ちて捌こうとした時に身がドロドロになってしまうことも...。
一番簡単な調理方法は、写真の頭と内臓を除去した魚に市販されている唐揚げ粉をまぶし油で揚げれば、小サバや小アジの唐揚げ になります。
今回は、更に魚を包丁で開いてひと手間かけた料理を作ります。

小さい魚を捌く時は、コンパクトな小型の出刃包丁があると非常に便利で、上の写真は私が愛用しているベルモント製の「 釣人小出刃 」です。
90mmの両刃になっていて、ステンレス製だから錆にも強く、釣り場で魚を処理する時にも活躍するアイテムです。

⇒ ベルモント 釣人小出刃 90mm の詳細はこちら

上の写真は、本鋼の小出刃包丁になります。
こちらの出刃包丁もコンパクトなので、1本あると小さい魚を自宅のキッチンで捌いて処理する時に使い勝手が良くて非常に便利です。

⇒ 関孫六 本鋼出刃包丁 105mm の詳細はこちら

魚の腹側に包丁を入れて片側を捌きます。
背骨に沿って包丁を滑らせれば、無駄なく綺麗に捌けます。
三枚おろしにする場合は、この時点で魚の腹側と背鰭側の両方から包丁を入れて捌いてしまっても OK です。

反対側も同じように背骨に沿うように包丁を入れて捌きます。

最後に包丁やキッチンバサミなどを使用して背骨をカットすれば、開きの完成です。
食べやすくなるように腹骨も包丁や骨抜きを使用して取り除いてください。
残った背骨を生ゴミとして 捨ててしまうのは勿体ない ので、背骨も調理します。
ちなみに、この捌いた魚を使用して塩干しや醤油干しなどの自家製の美味しい天日干しの干物を作ることも可能です。
干物の作り方について詳しく知りたい方は...

⇒ 魚料理レシピ「 鮮魚の加工方法と自家製の美味しい干物の作り方 」
上記の記事を参考にしてください。
初めて魚を捌く方は、最初は思うように上手く捌けないこともあると思いますが、何度か捌いていくうちにコツが掴め、上達して上手く捌けるようになります。
魚料理の初心者さんは、失敗を恐れず練習のつもりでやってみてください。
インターネット動画共有サイトの YouTube に小魚の簡単な捌き方を紹介した動画があったので掲載しておきます。
よろしければ、魚を捌く時の参考にしてください。
それでは、捌いた小サバや小アジを使用して魚のフライを作ります。
2. サバフライ( アジフライ )と骨せんべいの作り方
◆ 材料
・ 塩
・ 胡椒
・ 小麦粉
・ 生卵
・ パン粉
・ 油
・ 唐揚げ粉( 唐揚げや骨せんべい用 )
材料の使用量に関しては、調理する魚の枚数により変化するので、途中で材料を切らさないように余裕をもって準備しておいてください。

開いた小サバや小アジに塩と胡椒をふり、軽く味付けしてから魚全体にまんべんなく小麦粉をまぶします。
2014年に「 ダメよ〜ダメダメ 」のフレーズで流行語大賞を受賞した日本エレキテル連合の朱美ちゃんのメイクみたいに白くなる感じで( 笑 )
小麦粉をまぶした魚を溶き卵に浸してからパン粉で衣付けします。

パン粉で衣付けすると、上の写真のような感じになります。
このままラップで包んでフリーザーパックなどに入れ冷凍保存しておけば、食べたい時に油で揚げて食べることも可能です。
いっぱい釣った時は、保存食としてストックしておくのもオススメです。

180℃の油でこんがりきつね色になるまで揚げれば、サバフライ と アジフライ の完成( 写真上 )です。
塩と胡椒で軽く味をつけてあるので、揚げたてをそのまま何もつけずに食べたり、ソースやお醤油をかけて食べると美味しいです。
お好みでフライの上にレモンを搾ったり、タルタルソースをつけたりして食べても美味しいです。
写真下の揚げ物は、開いたサバやアジに市販されている唐揚げ粉をまぶして油で揚げた 唐揚げ になります。
「 自宅で揚げ物を作るのは何か面倒だな...。」
「 ダイエット中だから油で揚げるとカロリーが気になる...。」
そう思う方は、フライパンに軽く油を敷いて焼く パン粉焼き にして食べても美味しいです。

上の写真は、小サバや小アジの背骨で作った 骨せんべい( 背骨の唐揚げ ) です。
背骨に市販の味付け済みの唐揚げ粉をまぶして油で揚げるだけです。
骨は生ゴミとして捨ててしまう部分ですが、油でカリカリに揚げて骨せんべいにすれば、カルシウムたっぷりの1品になります。
3. サバの竜田揚げの作り方
◆ 材料
・ しょうが
・ にんにく
・ 醤油
・ 酒
・ 砂糖
・ 片栗粉
・ 油

頭を切り落として内臓を除去した小サバを包丁で三枚におろします。
腹骨や中骨が気になる方は、骨抜きで抜いてください。
三枚におろすのが面倒な場合は、このまま使用しても構いませんが、三枚おろしにした方が骨も無くなり、一口サイズで食べやすくなります。
大きいサイズのサバを使用する場合は、三枚におろしてから食べやすいように身を一口大にカットしてください。

すりおろしたショウガとニンニクに調味料の 醤油・酒・砂糖 を加えて竜田揚げの漬けダレを作り、サバの身をタレに漬けて味付けします。
冷蔵庫で半日ぐらい漬けておけば、サバの身に味が馴染みます。
ショウガやニンニクの香りの強弱や醤油の塩加減などは、人それぞれ味に好みがあると思うので、適宜増減して調節してください。
甘い味付けが苦手な方は、砂糖なしで作ることをオススメします。

味付けしたサバの身に片栗粉をまぶして180℃の油で揚げれば、サバの竜田揚げ の完成です。
ショウガとニンニクの風味と醤油の香ばしい香りが食欲をそそり、白いご飯がすすむ美味しいおかずになります。
ファミリーフィッシングのサビキ釣りなどで アジ・サバ・イワシ がたくさん釣れた時は、今回紹介した魚の揚げ物料理をぜひ作ってみてください。
スーパーの鮮魚コーナーに売っている魚でも作れます。
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