2015年04月24日
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りと紀州釣りにおけるNG行動と注意点
チヌ( クロダイ )という魚は、生態と習性を詳しく解説した記事の中でも説明していますが、非常に警戒心が強い 魚です。
今回は、フカセ釣りや紀州釣りの釣行時に釣り場でやってはいけない釣果に悪影響を及ぼす NG な行動とポイントを選ぶ時の注意点について詳しく説明します。
釣り人にとっては些細なことですが、チヌ( クロダイ )の立場からすると、より警戒心が強まり釣果にも影響する行為になります。
今回紹介する釣り場でやってはいけない行動と注意点が釣行時に役立てば幸いです。
チヌ( クロダイ )に警戒心を与えてしまう行動は、大きく分けて...
1. 釣り師の不注意によるもの
2. 釣り場の状況や環境に依存するもの
上記の2点に分けられ、釣り師の不注意が原因となるものは、釣行時に気をつけていれば 未然に防ぐことが可能 です。
それでは、具体的にどのような行為が NG になるのか理由も交えながら説明します。
海面を必要以上に何度も覗き込む
チヌという魚は、人影が見えただけでも逃げ出してしまう臆病な魚です。
釣り場で「 何か魚はいないかな〜 」と安易な気持ちで海面を頻繁に覗いていると...
もしチヌが近くに寄っていた場合、驚いて逃げる可能性が高いので、釣行時は釣り座から一歩後退して、人影( 気配 )を消すぐらいの気持ちで臨んでください。
海水が濁っていて海中の様子が分からない日や沖のポイントを攻める遠投釣法なら影響は少ないですが、むやみに海面を覗き込むのは避けた方が無難です。
夜釣りで海面にライトを照らす
夜釣りでやってしまいがちな行動ですが、海面に懐中電灯やLEDライトを照らすと、光に集まる習性の魚には有効ですが、チヌには逆効果で驚いて逃げ出します。
夜は周囲が暗闇になり人影が消えハリスも見えなくなるので、チヌの警戒心が薄れ防波堤( 堤防や波止 )の際まで餌を食べに寄って来ることが多々あります。
せっかくのチャンスを自らの手で潰してしまわないように注意してください。
釣り場で大きな音を立てたり大声で騒ぐ
釣り場で大きな音を立てたり騒いだりするのは、釣り人のマナー( モラル )の問題になりますが、チヌは音にも敏感な魚なので注意してください。
周囲の迷惑とならないように...。
針に掛けたチヌをバラシてしまう
チヌのフカセ釣りや紀州釣りの最大の見せ場となるやり取り( ファイト )中にラインブレイクしてバラシてしまうと...
ポイントでチヌが群れていた場合、バラシた途端に警戒心が一気に高まり、アタリがピタリと止まってしまいます。
大物を掛けた場合、100% バラさず完璧に釣り上げることは難しいですが、極力バラさないように丁寧なやり取りを心掛けてください。
上記で紹介した釣り師の不注意によってチヌに警戒心を与えてしまう行動以外にも、釣り場の状況や環境に依存するものもあるので何点か紹介します。
ポイント付近で鳥が群がる
魚は天敵である鳥の姿が見えると、本能的に身の危険を感じて逃げる動物です。
チヌも例外ではなく、ポイント付近に鳥がいるような時( 特に海水が澄んでいる場合 )は、警戒心が高まりアタリが止まってしまいます。
釣り中に鳥が寄った時の対処法は、鳥に対しフカセ釣りの場合はマキエ( コマセ )を打ち、紀州釣りの場合はダンゴを握って投げると散らすことができます。
工事車両や重機による騒音や振動
釣り場の周囲で工事などをやっていて、大型車両が頻繁に出入りしたり、重機による騒音や振動が極端に激しい場合も釣果に悪影響します。
また、交通量が多い道路沿いの釣り場も頻繁に通過する自動車やトラックの振動が海中にも伝わるので、避けた方が無難です。
チヌは音や振動に驚いて散り、人間も釣りに集中できなくなるので、そのような過酷な状況の場合は、別の釣り場で竿を出した方が賢明です。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りでやってはいけない NG 行動と釣り場の選び方や注意点についての説明は以上です。
釣行する時は、釣り師が チヌに極力警戒心を与えないように行動 して、釣りに適した環境の釣り場を選ぶ ことを心掛けてください。
【 関連記事 】
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⇒ チヌ( クロダイ )釣り「 魚の五感と生態や習性をマニアックに解説 」
posted by Nao☆ at 15:31
| チヌ釣りの基礎知識