2015年07月20日
ソウダガツオの堤防カゴ釣り釣行記「 仕掛け図や釣り方のコツも解説 」
釣行日 / 時間 : 2015年7月19日( 日 ) PM13:00 〜 PM19:00
海水温 : 24℃( 中潮 )
天気 : 晴れのち曇り /
夏になりソウダガツオが釣れる時期( 目安:7〜10月 )に突入したので、防波堤( 堤防・波止 )でライトタックルを使用したカゴ釣りを楽しんで来ました。
カゴ釣りと言えば、遠投ガイド仕様の磯竿と両軸リールを使用したヘビータックルで仕掛けを大遠投するイメージが強い体力勝負の釣法ですが...
青物が接岸して回遊して来る釣り場では、遠投しなくても十分狙えます。
今回は、ソウダガツオ釣りの仕掛けの作り方や釣り方のコツなどをメインに紹介しているので、よろしければ参考にしてください。
◆ ライトタックルのカゴ釣り( ロッド&リール )
ロッド:磯竿 1〜2号
リール:2000〜3000番( スピニングリール または レバーブレーキリール )
チヌ( クロダイ )や グレ( メジナ )のフカセ釣りで使用する釣り具を所有している方は、ライトタックルでカゴ釣りをすることも可能です。
◆ ヘビータックルのカゴ釣り( ロッド&リール )
ロッド:磯竿 3〜5号( 遠投ガイド仕様 )
リール:5000〜6000番( 大型スピニングリール または 両軸リール )
上記の釣り具を揃えれば、本格的な遠投カゴ釣りを楽しめます。
ちなみに、私が今回の釣行で使用した磯竿の強さ( 号数 )とリールは...
・ シマノ アドバンスライト 1号 5.3m
・ シマノ BB-X ハイパーフォースコンパクトモデル 1700DXG
青物狙いには不向きで無理と思う方もいると思いますが、上記の組み合わせのライトなタックルでも大丈夫です釣れます( 笑 )
◆ 防波堤( 堤防・波止 )からのソウダガツオ釣りの仕掛けの作り方( 図解 )
1. ライトタックル Ver. ( 磯竿 1〜2号 にオススメ )
上の図は、ライトタックルで青物を攻略するための管理人オリジナルの自作のカゴ釣り仕掛けで、タックルバランスを考慮して軽めに仕上げてあります。
釣り味とスリル感を重視した構成なので細いラインを使用していますが、不安な方は道糸やハリスを更に太くしてください( 笑 )
磯竿に適合する錘負荷に合わせてウキの浮力やナス型オモリの重さを調整して仕掛けのバランスをカスタマイズすることも可能です。
今回の仕掛けに使用しているコマセカゴは、ネット通販のアマゾンで購入した上の画像の遠投カゴセットの黒いカゴをそのまま流用しています。
設定したタナで 自動的にコマセが撒かれるタイプ なので、カゴ釣りの仕掛けを投入する度に竿をあおる作業は不要です。
⇒ 遠投カゴセットの詳細はこちら
2. ヘビータックル Ver. ( 磯竿 3〜5号 にオススメ )
3〜5号の遠投ガイド仕様の磯竿を使用して、上の仕掛け図のウキの浮力やカゴの重さとハリスの長さを調整すれば、本格的な遠投カゴ釣りにも対応できます。
◆ カゴ釣りで狙える主な対象魚一覧( 中距離〜遠距離 )
・ アジ
・ サバ
・ イワシ
・ ソウダガツオ( マルソウダ&ヒラソウダ )
・ シイラ
・ イナダ
・ イサキ
・ チヌ( クロダイ )
・ グレ( メジナ )
・ マダイ
など、防波堤( 堤防・波止 )から狙えるあらゆる魚種に対応できます。
当ブログは、チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りがメインのコンテンツになっていますが、カゴ釣りで狙うこともできます。
チヌ( クロダイ )をカゴ釣りで攻略する具体的な方法については...
⇒ チヌ( クロダイ )のカゴ釣り「 仕掛けやコマセと釣り方を徹底解説 」
上記の記事で詳しく解説しています。
◆ 防波堤( 堤防・波止 )からのソウダガツオの釣り方とコツ
当日の釣行記と一緒にソウダガツオの釣り方のコツや釣った後の処理方法とヒラソウダとマルソウダの見分け方などを詳しく紹介します。
管理人の釣行記と言うより、カゴ釣りの解説になっているような...!?
・ マキエ( コマセ )⇒ アミエビ
・ サシエ( ツケエ )⇒ オキアミ
今回のカゴ釣りでは、上記の餌を使用しています。
小型のコマセカゴなのでアミエビを使用していますが、仕掛けに中型から大型のコマセカゴを使用する場合は、オキアミをおすすめします。
カゴの中にマキエを詰めてサシエを釣り針に付けたら、カゴ釣りの仕掛けを狙ったポイントに投入してラインメンディングしながら流し魚のアタリを待ちます。
仕掛けをキャストする時のコツは、仕掛けが 海面に着水する直前 にリールのスプールを指で押さえるとハリス絡みなどのライントラブルを防止できます。
上記のテクニックは、サミング と呼ばれています。
タナの取り方( ウキ下の設定方法 )は、釣り始めは竿1本( ウキ止めからコマセカゴまでの距離が約 5 メートル )から開始して様子を見ます。
ウキが倒れる食い上げアタリが出た時はタナを更に浅く設定して、逆にアタリが無い時はタナを更に深く設定して魚の摂餌層を探っていきます。
タナを調整する時のコツは、釣況に応じて1ヒロ( 約1.5m )ずつ浅くまたは深く段階的に設定していく釣り方がおすすめです。
カゴ釣りのアタリの取り方は、当ブログで紹介している繊細なチヌ( クロダイ )のフカセ釣りとは全然違います。
ソウダガツオなどの青物は、高速で泳ぎながら餌を捕食する習性があるので、サシエを食べるとウキが一気にスパッと海中に消し込む豪快なアタリが出ます。
後はリールをゴリ巻きしてやり取りすれば OK ですが、余裕がある場合は青物の強烈な引きを存分に楽しむのもアリです。
1〜2号の磯竿の用途は、チヌ( クロダイ )や グレ( メジナ )のフカセ釣り専用と思われがちですが、仕掛けや釣り方の工夫次第でソウダガツオも普通に釣れます。
青物特有のスピード感と力強い引きが強烈なので、ライトタックルで上物とは一味違うスリリングなやり取りを楽しめます。
注意点
青物は泳ぐスピードが速く針に掛かると左右に走るので、隣に釣り師がいる時はオマツリなどのライントラブルを避けるため 釣り座の間隔 を十分に取ります。
ライトタックルで挑む場合は、動きが激しい青物の急な反転や突っ込み対策としてリールの ドラグ調整 は必須です。
レバーブレーキリールがあると瞬時に対応できるので便利です。
◆ 釣ったソウダガツオの締め方( 処理方法 )
ソウダガツオは血液が多く 非常に傷みやすい魚 なので、釣ったら釣り場ですぐに締めて家に持ち帰る前に処理することをおすすめします。
キッチンバサミやフィッシングナイフなどで鰓を切って血抜きしてから頭の部分の背骨をポキッと折ってサバ折りにします。
ソウダガツオの内臓には 寄生虫 の アニサキス がいる個体もあるので、内臓もすべて除去してから海水で洗いクーラーボックスの中で保管します。
◆ ソウダガツオの簡単な見分け方( ヒラソウダとマルソウダの違い )
ソウダガツオには、ヒラソウダとマルソウダが存在しているのはご存知でしょうか?
体型や頭部にある斑点などで見分けることも可能ですが、ヒラソウダは上の写真のように鱗がある領域が 第一背鰭と第二背鰭の間で急に細く なっています。
逆にマルソウダは鱗がある領域が 第一背鰭から第二背鰭にかけて徐々に細く なっているのが大きな特徴です。
よろしければ、上記の見分け方を釣った時の参考にしてください。
今回の釣行は、カゴ釣りでソウダガツオがメインとなりましたが、食べて美味しいマアジも何匹か釣れました。
20cm 弱のアジフライサイズです。
◆ 本日の釣果( 持ち帰り )
・ ソウダガツオ( マルソウダ ) 11匹
・ マアジ 3匹
午後から日没までの時間帯にライトタックルのカゴ釣りで釣った青物の釣果です。
夏から秋の海釣り風物詩とも言える青物のソウダガツオが釣れる時期は、地域により期間は多少前後しますが、初夏の7月から晩秋の10月ぐらいまで楽しめます。
よろしければ、皆様も身近な防波堤( 堤防や波止 )でライトタックルまたはヘビータックルで季節限定の青物の力強い引きを楽しんでください。
今回の釣行記で紹介したソウダガツオ釣りの仕掛けの作り方や釣り方のコツなどが皆様の楽しい釣りに役立てば幸いです。
【 関連記事 】
⇒ 管理人の釣行記の記事一覧ページ
⇒ ソウダガツオの食べ方 魚料理レシピ「 おさかなハンバーグの作り方 」
⇒ ソウダガツオの食べ方「 にんにく醤油漬けと鰹フレークの料理レシピ 」
posted by Nao☆ at 15:51
| Comment(4)
| 管理人の釣行記
チヌとソウダガツオのライトカゴ釣りは大変興味深いお話でした。
一点質問なのですが、チヌにはストレートタイプのカゴを使い、
ソウダガツオには天秤タイプのカゴを使うのは、
どのような意図があるのでしょうか?
もしよろしければご教示をお願い致します。
コメントいただきましてありがとうございます。
ソウダガツオは、青物で左右に激しく走るのでライントラブル防止の
観点から天秤タイプのカゴを使用しています。
経験上ストレートタイプのカゴと比較するとライントラブルが
少なかった点が選んだ理由です。
一方で、チヌはソウダガツオのような走り方はしないのでシンプルな
ストレートタイプのカゴを使用しています。
天秤がない分感度を多少向上させるという理由もあります。
上記のようにストレートタイプのカゴと天秤タイプのカゴを使い分ける
主な意図はライントラブル防止のためです。
なるほど!
丁寧にご説明頂きありがとうございました。
参考にさせて頂きます。
チヌとソウダガツオのライトカゴ釣りは、ヘビータックルのカゴ釣りより
釣り味も良いのでぜひチャレンジしてみてください。