チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りで、本命が釣れる可能性が高くなる時間帯を狙って攻略する釣り方( 方法 )を紹介します。

休日は釣り場で1日のんびり魚釣りを楽しむスタイルの方なら、時合いに突入して釣れる時間帯のチャンスを掴む回数も多くなりますが...



上記のように釣り師のフィッシングスタイルにより考え方も様々です。
初心者さんにもアウトドアの魚釣りを楽しんでいただきたいので、海釣り全般で役立つ基本から過去の経験を次の釣行に活かす応用的なことまで紹介します。
釣れる時間帯を攻略するための参考になれば幸いです。
1. 朝マズメや夕マズメの時間帯とは釣りのゴールデンタイム

1日の中で魚が一番よく釣れる 時合い と呼ばれるゴールデンタイムの時間帯は、夜明け前の朝マズメや日没前後の夕マズメになります。
朝マズメとは?
夜が明け始めてから朝陽が昇るまでの時間帯です。
夕マズメとは?
夕陽が差し始めてから日が沈み周囲が暗くなるまでの時間帯です。
早朝と夕方のマズメの時間帯は、魚が活発に餌を漁る食事タイム なので、活性が上がり釣れるチャンスとなります。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りの場合も例外ではなく、マズメの時間帯になると時合いに突入して本命が釣れることも多々あります。
海水温が少しずつ上昇し始めて乗っ込みが始まる春から夏や秋の時期は、朝マズメと夕マズメどちらの時間帯でも釣果が期待できます。
経験上、真冬の厳寒期は、午後から夕マズメの時間帯の方が有利になります。
◆ マズメの時間帯を利用する具体的な攻略法( 釣り方 )
マズメの時間帯になる2時間ぐらい前に釣り場へ行き、フカセ釣りのマキエや紀州釣りのダンゴを狙うポイントに効かせておきます。
日の出する前後の早朝や日の入り前後の夕方のマズメを時合いと見立てて、短時間で効率良くゴールデンタイムだけを釣る方法が有効です。
2. 上げ七分下げ三分や上げ三分下げ七分の時間帯とは釣れるチャンス

皆様は潮汐の 上げ七分下げ三分 や 上げ三分下げ七分 という釣り用語( 釣り師の格言 )を聞いたことがあるでしょうか?
上げ七分下げ三分とは?
干潮から満潮になるまでの時間を十等分して七分目の時間帯( 干潮から満潮に向かって潮が 70% 満ちた水位 )
満潮から干潮になるまでの時間を十等分して三分目の時間帯( 満潮から干潮に向かって潮が 30% 引いた水位 )
上げ三分下げ七分とは?
干潮から満潮になるまでの時間を十等分して三分目の時間帯( 干潮から満潮に向かって潮が 30% 満ちた水位 )
満潮から干潮になるまでの時間を十等分して七分目の時間帯( 満潮から干潮に向かって潮が 70% 引いた水位 )
一般的に上記の時間帯は、1日の中でも潮が良く動き魚の餌となるプランクトンも同様に動くので、魚が活発に捕食活動を行い活性が上がる と言われています。
経験上、干満の差が大きくなる大潮や中潮の日は、小潮・長潮・若潮 の日よりも潮が良く動くため釣果も良くなる傾向です。
◆ 潮汐の時間帯を利用する具体的な攻略法( 釣り方 )
潮時表( 潮位表・潮汐表・潮見表 とも呼ばれています。)に掲載されている最寄りの釣り場の干潮や満潮の時刻を活用すれば...
・ 上げ七分下げ三分
・ 上げ三分下げ七分
上記の釣れるチャンスとなる時間帯を事前に計算して攻略することも可能です。
それでは、チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りの実釣を想定して、釣れる可能性が高くなる時間帯の具体例を説明します。
午後からの釣行で、干潮 13:37 、満潮 20:24 、次の干潮 2:11( 翌日 )の日に上げ七分下げ三分の時間帯を集中して攻略するとします。
干潮から満潮になるまでの所要時間は 6時間47分( 407分 )で、これを10等分にすると... 約41分×10 となります。
上げ七分 ⇒ 18時24分頃( 満潮時刻の約2時間前 )
特に初夏から真夏の時期は、夕マズメと複合するため大チャンス!
満潮から干潮になるまでの所要時間は 5時間47分( 347分 )で、これを10等分にすると... 約35分×10 となります。
下げ三分 ⇒ 22時09分頃( 満潮時刻から約1時間45分後 )
チヌ( クロダイ )の警戒心が薄れる夜釣りにもチャンスあり!
上記のように上げ七分下げ三分に当てはめてみると、満潮時刻の前後2時間ぐらいが釣れる可能性が高くなるチャンスの時間帯と言えます。
釣行日の当日は、夕方の16時頃に釣り場へ行き、フカセ釣りのマキエや紀州釣りのダンゴを狙うポイントに効かせておきます。
上げ七分と下げ三分になる時間帯を時合いと見立てて、潮止まりとなる満潮前後の潮が良く動くタイミングを集中的に釣る方法が有効です。
潮汐は日々変化するので、釣行日に合わせて攻略する時間帯を調整します。
3. 過去の経験と釣れた時間帯を次の釣行に活かして釣果アップに繋げるコツ

釣り師の皆様は...
「 今日は、魚がたくさん釣れて大漁だった! 」
「 今日は、何も釣れなくてボウズだった...。」
上記のように釣行の良い思い出となる嬉しい経験や逆に納得できる釣果が得られず残念だった経験をしていると思います。
ノートなどに釣行した時の記録を付けて振り返り反省したり、次の釣行計画などを立てている方は意外と少ないような...!?
釣り場で実際に体験した出来事を記録として残せば、自分の経験値になるので、分析して次回の釣行に活かすことができます。
・ 釣行日
・ 潮回り
・ 干潮と満潮の時間
・ 海水温
・ 天気
・ 釣行時間
・ 釣り場の名称
・ チヌ( クロダイ )が釣れた時間
・ 釣果
※ 赤字の部分は、最低限記録しておきたい最重要事項
記憶だと時間の経過とともに忘れてしまったり曖昧になってしまうので、上記の項目を釣行記録としてしっかりメモして保存しておきます。
携帯電話( ガラケー )やスマートフォン( スマホ )に搭載されている便利なメモ機能を利用して釣行記録を付けることもできるので活用してください。
◆ 釣行記録の具体的な活用方法
帰宅後に記録したメモを見ながら当日の釣行を振り返り、干潮や満潮の時間とチヌが釣れた時間などの項目を照らし合わせて比較分析すると...
チヌ( クロダイ )が釣れる可能性が高くなる時合いの時間帯 を把握できます。
自分以外の釣り師が近くでチヌを釣った時の時間をメモしたり、何度か同じ釣り場に通い多くのデータを収集することで精度も高くなり、ポイントの傾向( 癖 )も掴めるようになります。
更に釣行日や潮回りなども併せて比較分析すると、チヌが釣れやすい時期や潮なども把握できるようになります。



上記の3つの要素をフル活用して、チヌ( クロダイ )のフカセ釣りや紀州釣りで本命が釣れる可能性が高くなる時間帯を狙って攻略してください。
皆様の釣行に役立てば幸いです。
当ブログの管理人が短時間でチヌ( クロダイ )が釣れる時間帯を実際に狙って紀州釣りで攻略した時の釣行記は...

⇒ チヌ( クロダイ )の紀州釣り( ダンゴ釣り )釣行記 〜 秋の堤防編 〜
上記の記事で紹介しています。
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