2016年04月16日
チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 チヌパワーくわせダンゴ釣法解説 」
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りに紀州釣りの要素をプラスしたエサ取り対策に有効な釣り方の チヌパワーくわせダンゴ釣法 を紹介します。
フカセ釣りでエサ取りの魚が多くて刺し餌が狙いのタナまで届きにくい時や紀州釣りは難しそうでハードルが高いと思う方にもおすすめです。
それでは、チヌパワーくわせダンゴ釣法について順番に詳しく解説します。
◆ チヌパワーくわせダンゴ釣法とは?
チヌパワーくわせダンゴ釣法とは、上のマルキューの チヌパワーくわせダンゴ という名称の専用の配合餌を使用して...
上の写真のように素針や刺し餌( 付けエサ )をダンゴで包んでからフカセ釣りの仕掛けを海中に投入してチヌ( クロダイ )を釣る釣法です。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りで厄介なエサ取りを回避するための対策が強化できる釣り方のバリエーションの1つとなります。
刺し餌が沈下する途中でエサ取りの魚に食べられてしまうのを防止したり、ダンゴ自体の集魚力で本命のチヌ( クロダイ )をポイントに寄せて食わせます。
動きが速いためマキエ( コマセ )ワークによるエサ取りの分離や回避の難易度が高い小アジや小サバなどの青物がいる時の上層突破にも有効です。
沈下途中でエサ取りに狙われやすいオキアミを使用する時は効果抜群です。
◆ 紀州釣り( ダンゴ釣り )との違い
紀州釣りでは、刺し餌を直径 8cm 程度の重くて大きいダンゴで包みポイントの海底に着底させる必要があるため タナは完全に底狙いで固定 になるのに対し...
チヌパワーくわせダンゴ釣法は、刺し餌を直径 3cm 程度の軽くて小さいダンゴで包むためウキに乗り 任意のタナを自由自在に攻める宙釣りも可能 です。
※ ダンゴがウキに乗る = ウキがダンゴの重量を背負って海面に浮く
・ 刺し餌をダンゴで包んでもウキが浮く( ダンゴがウキに乗る )
⇒ チヌパワーくわせダンゴ釣法
・ 刺し餌をダンゴで包むとウキが沈む( ダンゴがウキに乗らない )
⇒ 紀州釣り
上記の違いがあります。
◆ チヌパワーくわせダンゴ釣法の仕掛けの作り方( 図解 )
上に掲載した画像は、チヌ( クロダイ )のフカセ釣りのチヌパワーくわせダンゴ釣法の仕掛けの作り方の詳細を分かりやすく解説した図解です。
基本はフカセ釣りの半遊動の仕掛けの作り方と似ていますが、アタリを取るためのウキは円錐ウキではなく 自立式の棒ウキ を使用します。
自立式の棒ウキの浮力は 3B〜1号 程度が最適で...
⇒ チヌ( クロダイ )のウキ釣り「 遠矢ウキの使い方や仕掛けと釣り方 」
上記の記事で紹介している 遠矢ウキ がおすすめです。
◆ マルキューのチヌパワーくわせダンゴの作り方と使い方
マルキューのチヌパワーくわせダンゴの作り方は、製品パッケージの裏側に記載されている説明書きのレシピ通りに作ると...
1袋( 500g )に対し海水を 300〜350cc 加えて混ぜ合わせれば完成です。
当ブログの管理人は、上の写真のように一度に全部は作らず 1/3 の分量に小分けしてビニール袋の中に入れ 100cc 程度の海水を加えて少量ずつ作っています。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りの実釣中にエサ取りの小魚が多くて刺し餌がタナまで通りにくい時の回避手段として使用しているので...
「 作ったけど大量に余ってしまった!」 というような無駄も省けます。
海水を加える前の残ったチヌパワーくわせダンゴは、常温保存 OK なので輪ゴムで止めたりジップロックの袋に入れて保管することができます。
残ったら次回の釣行で使用できます。
海水を加えて作ったチヌパワーくわせダンゴの基本的な使い方は、素針の状態またはチヌ針にオキアミなどの刺し餌を付けてから...
チヌパワーくわせダンゴで包むだけで OK です。
※ ダンゴが丸めにくい( 握りにくい )時は少量の海水を加えてください。
一連の手順や水中映像については、上に掲載した YouTube 動画でも確認することができるのでよろしければそちらも参考にしてください。
マルキューのチヌパワーくわせダンゴの販売価格については、下記のネット通販ショッピングモールで調べることができます。
⇒ チヌパワーくわせダンゴの価格 Yahoo!ショッピング
⇒ チヌパワーくわせダンゴの価格 amazon
⇒ チヌパワーくわせダンゴの価格 楽天市場
◆ チヌパワーくわせダンゴ釣法の釣り方とコツ
チヌパワーくわせダンゴ釣法は、チヌ針に付けた刺し餌をダンゴで包む作業が必要になりますが、基本的な釣り方はチヌ( クロダイ )のフカセ釣りと同じです。
上記の理由からチヌパワーくわせダンゴ釣法で使用するマキエ( コマセ )の作り方や配合レシピもフカセ釣りと同じになるので...
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 マキエの作り方と配合のレシピ集 」
上記の記事を参考にしてください。
刺し餌( 付けエサ )は、オキアミ・コーン・サナギ・練り餌 を使用します。
ポイントに投入したダンゴが海中に沈み設定したタナ( 棒ウキがウキ止め )に到達した時は、棒ウキの挙動が少し異なるので釣り方のコツについて説明します。
仕掛けが海中に馴染んでダンゴが棒ウキに乗ると、上のイメージ図のようにウキトップの一部が海面に沈んだ状態になります。
※ 棒ウキの浮力をガン玉などで微調整した場合
上は私が釣り場で実際に撮影したダンゴが棒ウキに乗ってウキトップの一部が海面に沈んでいる状態の写真です。
時間が経過して海中にあるダンゴが徐々に溶けて本命のチヌ( クロダイ )を寄せる集魚成分を拡散しながら崩壊していくと...
最終的にダンゴが無くなりチヌ針に付けた刺し餌だけが残り、上のイメージ図のようにウキトップの全体が海面に出た状態になります。
上記のように遠矢ウキなどの縦感度が高い棒ウキを使用するとウキトップの挙動でダンゴの有無を判断することができます。
上は私が釣り場で実際に撮影したウキトップの全体が海面に出た状態の写真です。
円錐ウキを使用した時よりも海中にあるダンゴの状態を視覚的に把握しやすくなるので釣りを有利に展開できます。
この状態でアタリを待ち、魚がダンゴや刺し餌に対して何かアクションを起こした時は棒ウキにアタリが出ますが、即アワセや早アワセは控えます。
棒ウキが勢い良く一気に消し込んだり、棒ウキが海中に沈んでから走り始める本アタリが発生した時にアワセを入れると...
本命のチヌ( クロダイ )が釣れます。
チヌパワーくわせダンゴ釣法に対応できるチヌ( クロダイ )のフカセ釣りの手順やテクニックなどの詳細については...
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣りの実釣「 釣り方の手順やコツまとめ 」
上記のまとめ記事で紹介しています。
今回紹介したチヌ( クロダイ )のフカセ釣りでエサ取りを回避する対策を強化したチヌパワーくわせダンゴ釣法が皆様の参考になれば幸いです。
エサ取りの魚が多くなる春から夏や秋の時期にぜひお役立てください。
チヌ( クロダイ )釣り名人「 遠矢国利 」さんご本人によるチヌパワーくわせダンゴの使い方の実釣解説動画については...
⇒ チヌ( クロダイ )釣り名人「 遠矢国利 」さんの YouTube 動画
上記の記事で紹介しています。
【 関連記事 】
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 マキエ( コマセ )ワークの手順 」
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 魚種別のエサ取り対策法と対処法 」
posted by Nao☆ at 18:40
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