2017年05月19日
オキアミの加工方法「 海釣りの刺し餌を自作する時のアレンジレシピ 」
釣り餌の刺し餌の定番となるオキアミは、食いが良いためチヌ( クロダイ )釣りをはじめ多くの海釣りシーンで頻繁に使用されています。
今回は、当ブログの管理人が釣行前に行っている オキアミの加工方法 として海釣りの 刺し餌を自作 したい方におすすめのアレンジレシピを紹介します。
あらゆる魚種に対応できる汎用性が高いものからチヌ( クロダイ )釣りに特化したマニアックなアレンジレシピまで紹介しています。
よろしければオキアミを加工して刺し餌を自作する時の参考にしてください。
まず最初にオキアミの加工作業を行う時は...
最寄りの釣具店やネット通販で 加工されていない状態の冷凍のオキアミ を購入して事前に冷蔵庫の中で自然解凍しておきます。
常温で解凍すると黒く変色してしまう恐れがあるので注意!
解凍した生のオキアミは、そのまま刺し餌として使用することもできますが、今回はひと手間かけて形がしっかりとしたものを選別して加工していきます。
それでは、オキアミの加工方法( 作り方 )を紹介します。
◆ 目 次( オキアミの加工メニュー )
1. ボイルオキアミ 〜 あらゆる魚種に対応、身持ちの向上 〜
2. ハード加工オキアミ 〜 あらゆる魚種に対応、集魚力アップ 〜
3. イエローオキアミ 〜 チヌ( クロダイ )に対応、強力アピール 〜
1. ボイルオキアミ
先程の解凍した生のオキアミを用意します。
沸騰させた熱湯の中に生のオキアミを入れ 2〜3 分浸けてから...
水道水で冷まし水気を切れば ボイルオキアミ の完成です。
熱湯に軽く30秒程度浸けると 半ボイルオキアミ になり、一度加熱してボイル加工すると生のオキアミに比べ身持ちが良く( エサ取りに強く )なります。
ボイル加工すると色が白く変化します。
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2. ハード加工オキアミ
まず材料の 蜂蜜 と 味の素 を用意します。
材料の蜂蜜ですが、純度100%だと高価でコストが掛かるため100円ショップなどで売られている安い物で大丈夫です。
蜂蜜と味の素を 9:1 の割合で配合して混ぜ合わせて調味液を作ります。
上に掲載している写真の分量は...
・ 蜂蜜 135cc
・ 味の素 15cc
上記の通りになり、ハード加工するオキアミの量に合わせて増減してください。
調味液の中に生のオキアミを入れて冷蔵庫で一晩漬け込みます。
翌朝ザルの上に出して調味液を切れば...
自作の刺し餌 ハード加工オキアミ の完成です。
蜂蜜の粘り( 浸透圧 )を利用してオキアミの身を締めて、更に味の素の主成分になるアミノ酸のグルタミン酸ナトリウムの効果で集魚力もアップします。
集魚力がアップする理由として、魚の嗅覚は釣り餌に含まれる成分のアミノ酸を嗅ぎ分けて探し捕食するという能力に優れているからです。
オキアミを漬け込んだ後に残った調味液ですが、撒き餌( コマセ )を使用する場合は中に混ぜて再利用することもできます。
捨てるのが勿体ないと思う方は、ぜひ再利用してください。
多くの釣り師の方が使用したことがあるハード加工された状態で売られている市販品の刺し餌のオキアミに近い品質になります。
ハード加工すると身が締まって色が半透明に変化します。
あらゆる魚種に対応できる汎用性が高い刺し餌のオキアミになり、加工後は釣り場で使用するまで冷凍庫で保存します。
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3. イエローオキアミ
次は、当ブログのメインテーマになっているチヌ( クロダイ )釣りシーンで使用する刺し餌のオキアミのアレンジレシピを紹介します。
ウキ釣り・フカセ釣り・紀州釣り( ダンゴ釣り )などに対応できるので、刺し餌のオキアミの自作にこだわる釣り師の方は、よろしければ参考にしてください。
まず材料の 味の素 と 黄色の着色料 と にんにく を用意します。
生のオキアミに材料の味の素と黄色の着色料を少々まぶしてから最後に適量のすりおろしにんにくを加えて軽く混ぜ合わせます。
冷蔵庫で一晩寝かせて配合した材料を馴染ませればチヌ( クロダイ )釣りに有効な強烈な臭いを放つ自作の刺し餌 にんにくイエローオキアミ の完成です。
最近の研究結果から判明した黄色に対して強く反応するチヌ( クロダイ )の視覚とアミノ酸とにんにくで嗅覚を刺激する刺し餌のオキアミになります。
配合餌( 集魚剤 )の チヌスパイス や練り餌の 高集魚レッド などにも嗅覚を刺激する有効成分としてにんにくが配合されています。
自作の高集魚レッドの作り方については...
⇒ チヌ( クロダイ )釣りの練り餌「 自作の高集魚レッドの作り方 」
上記の記事で紹介しています。
続いて、別バージョンの加工方法( 作り方 )を紹介します。
使用する材料の味の素と黄色の着色料は先程と同じですが、別バージョンでは強烈な臭いを放つにんにくではなく香料の バニラエッセンス を使用します。
生のオキアミに材料の味の素と黄色の着色料を少々まぶしてから最後に香料のバニラエッセンスを10滴程度加えて軽く混ぜ合わせます。
冷蔵庫で一晩寝かせて配合した材料を馴染ませればチヌ( クロダイ )釣りに有効な甘い香りがする自作の刺し餌 バニライエローオキアミ の完成です。
黄色に対して強く反応するチヌ( クロダイ )の視覚に訴えつつアミノ酸とバニラの香りで嗅覚を刺激する刺し餌のオキアミになります。
バニラの香りがする市販の配合餌( 集魚剤 )の一例として...
マルキューの Bチヌ遠投 などがあります。
チヌ( クロダイ )のフカセ釣りで使用する配合餌( 集魚剤 )の中には、甘い香りがする製品も多数存在します。
ハード加工にする場合は、蜂蜜の中に味の素・黄色の着色料・ニンニクまたはバニラエッセンスを入れて調味液を作りオキアミを漬け込みます。
基本的な加工手順は、最初に紹介したハード加工オキアミと同じです。
マニアックな話になりますが...
⇒ チヌ( クロダイ )釣り「 魚の五感と生態や習性をマニアックに解説 」
上記の五感と生態や習性を解説した記事の中でチヌ( クロダイ )が好むアミノ酸の成分について紹介しています。
チヌ( クロダイ )は、特にアミノ酸の グリシン を好みます。
グリシンは、味の素のようにサラサラとした白い粉末になっていて...
袋詰めされてネット通販で販売されています。
人間にとっては、快適な睡眠をサポートする有効なアミノ酸になるためサプリメントとして主に健康補助食品などに利用されています。
アミノ酸の成分にもこだわる釣り師の方は、チヌ( クロダイ )釣りにおける刺し餌のオキアミを自作する時に味の素ではなくグリシンの使用をおすすめします。
⇒ グリシンの詳細はこちら
⇒ グリシンの詳細はこちら
⇒ グリシンの詳細はこちら
黄色に対して強く反応するチヌ( クロダイ )の習性を踏まえて、コーンや食い渋りイエローなどの黄色い刺し餌を使用することが多々あります。
食品用の着色料で黄色く染めて自作したオキアミも同様に有効になります。
⇒ チヌ( クロダイ )釣り釣行記「 藻場に潜む良型!フカセ釣り攻略編 」
上記の管理人の釣行記では、実際に良型が食っています。
また、フカセ釣りの撒き餌や紀州釣りのダンゴの中に黄色い押し麦を配合する方法もチヌ( クロダイ )に対してのアピール力が高まるため有効になります。
更にさなぎの味をたっぷり染み込ませたニュー活さなぎミンチ激荒のカットコーンや自作の食い渋りイエロー( 練り餌 )との併用もできます。
黄色い押し麦の作り方( 自作方法 )については...
⇒ チヌ( クロダイ )釣りの餌「 黄色い押し麦の作り方( 自作方法 )」
ニュー活さなぎミンチ激荒コーンの量産方法については...
⇒ チヌ( クロダイ )釣りのニュー活さなぎミンチ激荒コーンの量産方法
自作の食い渋りイエローの作り方については...
⇒ チヌ( クロダイ )釣りの練り餌「 自作の食い渋りイエローの作り方 」
上記の記事でそれぞれ紹介しています。
上の画像のように 金龍 勝負ちぬ ネリエ&コーン パーフェクトイエロー と呼ばれる大知昭さんプロデュースの黄色いチヌ針もあります。
黄色い刺し餌を多用する時におすすめです。
⇒ パーフェクトイエローの詳細はこちら
⇒ パーフェクトイエローの詳細はこちら
⇒ パーフェクトイエローの詳細はこちら
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今回オキアミの加工方法として紹介した海釣りの刺し餌を自作したい方におすすめのアレンジレシピが皆様の参考になれば幸いです。
【 関連記事 】
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 マキエの配合レシピとサシエ 」
⇒ チヌ( クロダイ )の紀州釣り「 ダンゴの配合レシピとサシエ 」
⇒ チヌ( クロダイ )釣り「 フカセ釣りや紀州釣りの刺し餌の付け方 」
⇒ チヌ( クロダイ )のフカセ釣り「 刺し餌の使い分けと釣りの展開術 」
⇒ チヌ( クロダイ )釣り「 刺し餌の練り餌の作り方と自作方法レシピ 」
posted by Nao☆ at 16:42
| チヌのフカセ釣り